食べることは生きること|生産者小原の里山紀行
とてもとても暑かった夏を何とか乗り越え、コッコたちが大好きな秋がやってきました。
秋といえば収穫の季節。
ここ鳥取では赤梨、柿、りんごなどの果物に加え、お米の収穫も本番を迎えようとしています。
そしてまさに今、コッコ米の田んぼでは稲穂がたわわに実り、その収穫をコッコと今か今かと待っているところです。
ちなみにこのコッコ米とは、コッコの鶏糞を肥料として活用する「循環型農業」によって育てられた飼料用のお米のことで、コッコ達はこのお米を食べて美味しい天美卵を産んでくれています。
さて、この飼料米づくりを始めてから10年が経ちましたが、近年この取り組みは以前にも増して重要視されています。
その理由は、世界で起きている穀物を奪い合う食糧問題があり、その煽りを受け家畜用の穀物も貴重になっています。
特に日本の養鶏場では飼料の90%以上を輸入に頼っているため、なおさら深刻です。現在の鶏卵価格の高騰はこのような事情も少なからず影響しています。そんな中、私たちは北海道の農家さんと連携したトウモロコシ栽培や、北海道産大豆を焙煎してきな粉にするなど、コッコの飼料でも国産穀物を調達する活動を続けてきました。
また、冒頭でお伝えしたように、地元八頭町でも地域の農家さんと連携し、コッコ米の栽培をしていますが、今後は食用で始まった八頭小麦をいつの日かコッコの飼料用としても栽培したいと考えています。(詳しくはまた改めてご紹介予定させていただきます!)私は、日本にとって食糧自給率を上げることは何よりも大切なことだと考えています。
私たちの小さな取り組みだけで、日本の変えるまではいきませんが、農業の未来に何か一石を投じるきっかけになればと思います。
「食べることは生きること」
これからも私たちは食の大切さを伝えていきたいと思います。
感謝
- 投稿者:
- Hiroko Takaki