クラフトチョコレートとの出会いと始まり
2024年11月8日、大江ノ郷自然牧場に新しくオープンした「CIEL CRAFT CHOCOLATE TOTTORI (シエル クラフトチョコレート トットリ)」。
世界各地のカカオ豆から作り上げるクラフトチョコレート専門店です。
このプロジェクトは、代表・小原利一郎が10年以上前から心に秘めていた「チョコレート作りをしてみたい」という夢への挑戦から始まりました。
そんな夢を抱いた大きなきっかけのひとつに「フェアトレード」の考え方があります。
チョコレートの原料となるカカオの栽培は、開発途上国で暮らす子供達の重労働により成り立ち、しかも先進国がとても安価で購入するため、子供たちは学校に行くこともできず生産者はなかなか貧困から脱却できないという問題があります。
それに対してフェアトレードは、開発途上国の原料などを適正な価格で継続的に購入することにより、開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みです。
この「フェアトレード」の考え方には、1994年に大江ノ郷自然牧場を創業した理由に近いものがありました。
ケージに閉じ込められコスト重視で道具のように扱われているコッコを開放してあげたい、平飼いという本来の姿で育つコッコが少しでも増えてほしい、そう願い創業したのが大江ノ郷自然牧場です。
この度の CIEL CRAFT CHOCOLATE TOTTORI でのチョコレート作りでは、牧場創業当初の願いと同様に、
「自分たちが作るチョコレートでほんの少しでもカカオ生産者の貧困が解消され、人々が豊かになって欲しい」という願いのもとで始動しました。
昨今、大企業でも取り入れられるようになったフェアトレードの考え方ですが、日本ではまだまだ浸透していないと考えています。
私たちの発信を通じて、少しでも多くの方にフェアトレードに興味を持っていただけますと幸いです。
- 投稿者:
- kikaku