育てる大変さと育つ喜び|生産者小原の里山紀行
いつもご愛顧をいただきありがとうございます。
生産者の小原利一郎です。
厳しかった冬を越え、ようやくコッコの大好きな春が到来しました。
さて、3月は来月から入社するひよこ(新入社員)の受け入れ準備真っ最中です。
入社後の研修はもちろん、一年間の育成計画を立て、彼らの成長のフォローを行います。
そしてこの1年間にしっかりと基礎を身につけることで、立派な社会人として、そして将来は大江ノ郷を支えてくれる存在に成長します。
実はこれはコッコも一緒です。
まずひよこ専用の育成施設で親鳥の手前になるまで育てから、親鳥専用鶏舎へやってきます。
コッコの場合、移動してからの最初の1ヶ月がとても大切です。
飼育係は手間隙かけてお世話をするのですが、中には、ちゃんと巣箱に卵を産んでくれない子や、餌を食べ過ぎてちょっと肥満ぎみになる子などなど、思うようにいかないこともあります。
とはいえ、これもコッコそれぞれに個性ががあるので仕方ないことではあります。
その中で飼育係が唯一できることは、コッコにとって心地いい環境を作ることだと、私は考えています。
それさえキチンとやれば、あとはコッコ任せでいいと思っています。
いい環境を作れば、何故かわかりませんが自然とそれに伴いちゃんとと育ってくれます。
これは私自身が40年近くこの仕事をしてきた実感です。
人もコッコも育てていくのはとても大変な面もありますが、それ以上にしっかりと育っていると実感できる時の喜びはひとしおです。
この春から仲間入りするひよこたちが立派なコッコにしっかりと育つよう環境を整えて参りますので、どうぞ皆様も暖かく見守っていただけますと幸いです。
感謝
- 投稿者:
- Hiroko Takaki