私がチョコレート職人を目指す理由|チョコレート作りは大変だけど楽しい仕事
いつもありがとうございます。
今年の夏も酷暑となりました。お元気でお過ごしでしょうか。
コッコもいつもより餌を食べる量が減っていましたが、ようやく朝晩少し涼しくなりましたので、これからモリモリ餌を食べて、美味しい天美卵をたくさん産んでくれると思います。
さて私はといいますと、先日からお伝えしているチョコレートの試作に日々奔走しています。
春から手探りで始めたカカオ豆の焙煎も、回数を重ねるごとに、焼成温度や時間の調整が少しずつ分かるようになってきました。
カカオは果物なのでフルーティーな酸味を持つものが多いですが、華やかなフローラルな香りや、少し香ばしいナッティな香りなど、産地によって味わいは本当に様々です。
私がすべきことは、それぞれの特徴を最大限に引き出し美味しいチョコレートに仕上げていくことです。そのため焙煎はとても細かく調整していますが、その後の工程の、カカオ豆を石臼で練り上げる「コンチング」という作業もとても重要になります。
ここでも産地によって、練り上げの方法や砂糖の入れるタイミングを変えています。
このコンチング作業で、酸味や香りを調整しながら、カカオ豆と砂糖の粒子を整え、なめらかな口触りになるよう練り上げていきます。その後48時間練り続けて、ようやくチョコレートになります。
私はこの作業を幾度となく行いましたが、毎回、新たな発見の連続です。
カカオは産地などで仕上がりが全く異なるため、コンチングを終えるまで不安が残ります。
しかし、最近は試食したスタッフから「前よりおいしくなりましたね」と褒めてもらう事も増え、ようやくカカオ豆と会話が出来るようになってきたのかなと思っています(笑)
ただこのあと、産地ごとの熟成期間を見極め、一番美味しい時期にテンパリングという仕上げ作業をしてようやく商品になりますので、それまでは気を抜くことができません。
まだまだ手探りの状態が続くことは覚悟しておりますが、完成の日を夢見て日々精進を続けています。
このようにチョコレート作りは奥が深く、そして正解がないため難しい面も多いですが、物事を突き詰めていくことが好きな私にとっては、チョコレート職人という仕事は探究心を掻き立ててくれる楽しい仕事でもあります。
これからもっともっと楽しみながら試作を重ね、一日も早く皆様へお披露目できるよう頑張ってまいりますので、引き続きのご声援をどうぞ宜しくお願いいたします。
感謝
- 投稿者:
- kikaku